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Bob Gleason / Pegasus Guitars & Ukuleles
▶名前?
Bob Gleason. 1946年1月サンフランシスコ生まれ。
▶いつからハワイ?
1982年にハワイに住んでた友達のところに遊びに行って、
そのままメインランドに戻りませんでした。
なぜ? 土地が安かった。すごくやすかった。(笑)
最初の2年ぐらいはNa’alehuにすんでて、それからずっとここに。
▶好きな音楽
何でも。朝起きてからラジオでクラシック聴いてます。
それにあきたらCDかipod聴きます。
最近はJames HillのCD。何百回も聴いてます。
Rolling Stones, Hawaiian, ラジオのHawiian music stationー。
この間チュニジアの歌手のライブ見に行きました。
何でも好きです。
▶他の趣味?
いっぱいありますよ。
でも楽器製作は時間がかかるから、仕事以外はあまりできない。
昔、スキーやってたけどハワイではできない。
バイクも大好きですけど、年なので遅いバイクに乗らないと。
UKのマン島ですごく早いバイク乗りたいけどね。(笑)
アウトドアが好き。
でも、やっぱり楽器製作で時間ないですね。
もう43年やってるからね。
楽器の演奏も、音楽の勉強も。まぁ、音楽関係ですね。
あと、孫と遊ぶのは楽しいです。
▶ウクレレ製作のきっかけ
もともとギタービルダーだったんで、
ハワイにきて自然にウクレレ製作始まりました。
この辺りは、ギターはあまり売れてなくて、
お金が必要だったのでウクレレ作り出しました。
その時カスタムビルダーはそんなにいなかったのと、
ギターの作り方をわかってた人は基本的にいなかった。
それでいろんな人が僕のウクレレに興味ありました。
その頃の地元のビルダーは悪くなかったけど、
ギタービルダーは僕だけだと思います。
ギターのアイデアをウクレレに使ってました。
▶ギター?
大学の寮に住んでて、そこに壊れた古いマーチンがありました。
ちょっと興味あったから、直してもらってから練習しました。
その後、大学でキットのギター1本作りました。
友達が欲しかったから売りました。
大学卒業してからシアトルへ。
偶然ジョーという人を知り合ってー。
彼はテネシー州にあるビルダー学校で勉強したことあって、
彼の作ったギターを見せてもらって、その瞬間、
仕事やめて テネシーに行くことにしました。
テネシーでギタービルダーの学校とリペア学校も行きました。
そのあとスペインにも行って、
たくさん素晴らしいビルダーに会いました。
メインランドにいる素晴らしいビルダーとも、
一緒に勉強したことあります。
今の時代はビデオ、YouTube、本・・・いろいろあるから、
昔に比べたら、簡単だと思います。
当時、本は、アービング・スローン、
デイビット・ラッセル・ヤングの2、3つしかなかったー。
ビデオは全くなかった。 学校はありましたよ。
僕が行ってたテネシー州のとアリゾナ州にもあった。
今インターネットがあるから、違いますねー。
▶ルシアーになる前は?
大学卒業からジョーに出会うまでは、
シアトル市の仕事やってました。
山の上のグリーンハウスで働いてた。植物を育てる仕事です。
とても楽しかった。 外は雪、中は緑。
働きながらギター、マンドリン、ハープ、ダルシマー等作って、
展示会で売ってた。
そのときギターはまだ。テネシー州行ってからですね。

▶先生いますか?影響受けた人いますか?
いっぱいいましたよ。
どっかで勉強しに行ったら、もちろん影響残ります。
トム・リベッキ、アーチトップの方で影響ありました。
Steve Grimes、彼は昔から教えてくれました。
とくにフィニッシュ。
シアトルのときに家近かったけど知らなかった。
僕はシアトルからハワイ島、彼はマウイ島。
テネシーの先生、マイク・リネン。まだ生きてるかなー?
一緒に勉強した人スペインのホゼ・ロマニオスはすごい影響ありました。 とてもいい人、面白かった。
ウクレレと関係ないけど、ヨーロッパの感覚、考え方が面白い。
色んなビルダーショー、ワークショップに行った時は、
周りの人はみんな先生です。 初めてウクレレ作った人でも、
何か新しいことを考えてるかもしれませんから。
その人も先生ですね。
どんな楽器を作るときでもギターのアイデアを使って、
自分のデザインを考えています。
▶名前の由来
インレーが簡単。"Gleason"をインレーしてみて。(笑)
basis : ストーリーはない?
ない。いつもあまり考えてない。
何か新しいアイデア思い浮かんだら、考えずに始めます。
それがストーリーになります。
実は、前の名前は"Natural Music Company"。
それをインレーしてみて。(笑)
Vine(つるくさ)とギターのロゴ使った。だめ。(笑)
ペースは… 遅い、もっと遅い、もーっと遅い。
それが僕のペースです。(笑)
昔は、年間ウクレレ20本以上、ギター6〜8本。
今は、ギター2本と多い時でウクレレ6本ぐらい。
それぐらいかな。
▶ウクレレ製作で考えていること
ミスをしないということは大事ですね。
誰でもミスはするけど、ちゃんと素材とやり方をわかってたら、
前のミスは次の時はしないはず。
それでも、間違いなくまた同じミスします。
完璧な楽器はいままで見たことないです。
必ずどこかにミスがあります。
木に小さいなヘコミや、どこか1ミリ合わないとか。
もちろん、完璧なルックスなものを作りたいけど、
それよりは、いい音がするものを作りたい。
残念なことに、いま、CNC(コンピュータ制御)と、
レーザーなどで作ってるものが売れていますね・・・。
いいルックスの方が簡単だと思います。
音を大事にしてるの人も、いるとは思いますがー。
ま、ぼくもルックスのいいものを作りますけどね。
でも、サウンドに集中しています。
▶製作単位
バッチで作るのは便利ですけど、僕は無理です。
みんなに聞いても、バッチでの製作は楽しくないって。
例えばウクレレ6本作り出すと、ボディ6つをサンディング・・・
面白くなくなります。
数本同時にスタートするけど、途中で一本に集中します。
出来上がるまでその一本だけ。
▶スペシャルな1本
今日ケンイチに売ったのウクレレ。それです。
トーン、音量、弾きやすさ、
あの一本は自分と会話してるみたい。
またいつか買い戻したい。(笑)
▶今自分のウクレレ作るとしたら?
今日売ったのと全く同じ。
ウル(=ブレッドフルーツ)トップ、バック&サイド、
ミロフレットボードとブリッジ、コアバインディング。
全く同じになったら完璧。
▶自分のウクレレ、誰に注文したい?
ハワイに住んでて、いい楽器見る機会があまりないので、
そんなに知らないです。
例えばカリフォルニアだったら、Gryphon Guitarsの店行って、
壁にギター何百万ドル分あるからいろいろチェックできます。
今、ビルダーいっぱいいるから誰がいいか、分かりにくいですね。
20年前は何十人、今は何百人ー。
まぁ、トップビルダーのアーチトップかなー。
みんな亡くなってる。
ディアキーストのアーチトップ欲しい。みんな欲しいけどね。
アーチトップウクレレも作りました。また作ろうと思ってます。
アーチトップはやっぱりギター中で最高と思います。
クラシックもいいやつあるけど...アーチトップですね。
▶セールスポイントは?
言えません。うそ、うそ。(笑)
今注文受けてないからセールストークはいりません。
昔は、やっぱりクレームの無いきっちりしたものを作れますよ、
みたいな感じかな。
最低レベルが高い、プレイアビリティがいい、
丈夫、仕上げがキレイ、いいルックス… 。
誰々よりこのウクレレの方が良いとか、
世界一とかは絶対言わないけど。
なんでもできる、も言いませんけど、まあ、いろいろできます。
今日売った一本みたいな完璧なウクレレは約束できません。
あれは奇跡。
もう一回作ってみますけど、同じになるかどうかわからない。
▶Pu’uwai のソプラノ
basis:ウッドリー(Pu'uwai)がソプラノ作ってくれて、
それ、すごい良い音しています。
ウッドリーに聞いたら、Dennis Lakeと
Bob Gleasonと相談したと。何を言いました?
覚えてない。たぶん、”グッド・ラック!”。(笑)
まじめにいうと、ブレイシング少なめ、
全体的に軽くにしてとか〜そんなかな。
音が良いソプラノやバリトンは作るのが難しいと思います。
これ何ミリ、あれ何ミリとか細かくは話してません。
▶Hilo Strings 終了について
永遠にやりたい、とは思わなかっただけです。
23年、すごくいいビジネスでした。本当に感謝しています。
でも面白いとは思っていなかった。それだけです。
今は、ちょうどいいタイミングと。
自分で使う分は置いてるけど、基本的にあきてきました。
他の弦メーカーからもオファーがありましたけど、断りました。
イメージが変わったら嫌なので。
やっぱり、いいものを安くで売りたかった。
それは普通じゃないけど、
それがHilo Stringsの大事なポイントでした。
大きな会社に売ったら、それが変わってしまうと思ったので、
自分で終了したかった。
あと、Hilo Stringsの名前は、また他のもので使いたい。
それだけです。
Ukulele Gallery: Pegasus
直訳ではございません。頑張って訳してはいますが、
完全に合っているかどうかは分かりませんので、ご了承ください。
意味が間違っている場合は、ご指摘いただければ助かります!
basis records