1974年生まれ、奈良県在住のルシアー中西秀樹氏。
Sol Anemoというブランド名でアーチトップ、フラットトップ、エレキギター&ベース、マンドリンなど、
ありとあらゆる種類の弦楽器を20年以上製作されている腕のいいビルダーさんです。
数年前までは大阪に工房があったので、修理やセッティングなど、
しょっちゅう夜遅くまでお邪魔しておりましたが、
奈良のご実家の方に工房を移転されてからはなかなか伺えず・・・。
昨年久しぶりにお会いできました。
Sol Anemoは、基本的に全てワンオフもので、同じ形のものはつくられませんが、
今回は、新たに左右非対称のテナーボディをデザインしていただき、2本注文しました。
材は2セットともマスターグレードのハワイアンコア。
30年以上天然乾燥されたピッチの細かいハワイ島産・優等生タイプと、
深い杢が特徴的なカウアイ島産・ワイルドタイプ(下写真)。
そして完成したのがこちら!
強烈です。
全て左右非対称、個性的で、クセ強めのデザインなんですが、
なんか絶妙にバランス良くてカッコいいんですよねー。
中西さんらしい楽器です。
カッタウェイのヒール部分の形は、角がなくてとてもスムーズです。
立体的なサイドポート。これも独特です。
形もデザインも個性的なサウンドホール&ロゼッタ。
真正面からもサイドポートがちょっと見えます。
右腕があたるボディの左下あたりは、パーフリングを太く、大きく面取りされています。
指板、ブリッジはブラジリアンローズウッド。
スロテッドヘッド、
ペグは、ウェーバリー・ゴールド・黒蝶貝ボタン、
ロゴは貝と真鍮で作られています。
かわいいウクレレはよく見かけますが、
カッコいいと思えるウクレレは、なかなか出会えません。
ハイポジションがとても弾きやすいので、ぜひ店頭でチェックしてください!
Sol Anemoのストックはこちら!
工房の写真です。