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Steve Grimes / Grimes Guitars
▶名前?
Stephen Grimes. ミドルネームもありますけど、教えません(笑)
1948年Baltimore, Maryland出身。
▶音楽
カントリー以外はなんでも聴きます。
昔、カントリーバンドでバイオリン、マンドリン、ギター、
ボーカルやっていましたけど、そのバンド解散しました。
もう、死ぬまでカントリーやりたくないです。
ブルーグラスのバンドもやってたけど、そんなに聴いてないません。
20代のときにはブラジル音楽にはまりました。
それでポルトガル語習いたくなって、学校でに行きました。
あとは、ニューオリンズ、R&B、ブルース、ファンク大好きです。
▶音楽以外の趣味は?
ないです。やっぱり、仕事と趣味が同じは一番いい。
毎日起きたら、すぐワークショップ行きたいです。
それは完璧な生活と思います。
いつも何か新しいを作りたいと思っています。
完成した楽器を発送する前、一番嬉しいです。
弦を張って、音をきいてー。素晴らしいです。
この前お客様の注文でナイロン弦アーチトップギターを作りました。
ものすごく軽かったです。
多分、作るのが一番難しいのギターですね。
アーチトップを鳴らすためには、色んなエネルギーが必要です。
ナイロン弦はエネルギーがないので、すごく軽く作らないと。
まあ、旅行とレコーディングが好きかな。
やっぱり音楽と関係ありますけど。
曲を作るのも好きです。。
▶ブランド名
自然で、その名前しかないと思います。
他の名前一回も考えてなかった。
例えば、ボブ・グリーソンの、「Pegasus」みたいな。
「Pegasus」は素敵な名前ですけどね。
ウクレレ、ギターもすごいですね。
影響うけたビルダーは「D’Angelico」。
名前そのままで、「Dequisto」、名前長くてもヘッドにそのまま。
▶先生はいました?
色んな人いましたよ。
シアトルにいたブルガリア人。
ギターは一本も作ってないけど、
20歳までにたぶん楽器100本ぐらい作ったと思う。
冗談じゃなくて、クレイジーな人だけど、
すごいミューシシャン・クラフトマン。
銀のブロックからフルートを作ってました。
色んなことができた人でした。
バイオリンも作ってて、彼がアーチの作り方を教えてくれました。
木で作るクラフト、タッピング、チューニング、楽器のボイシング。
これは1973年頃。
いろいろ教えてくれたけどスタッフではありませんでした。
Jimmy Dequisto、彼とよーく話したことあります。
周りの同じ年の友達、みんな違うこと習ってたので、
いろいろ教えてくれました。
例えば、Tom Ribbeckeは、ネックの付け方を教えてくれて、
その変わりにぼくX-braceのチューニング方法とかを教えた。
お互い情報をシェアしていました。
▶始まりは?
最初はミューシシャンでした。 そのときなんでもやっていましたよ。
ガーデニング、物を作ったり。
それでお金貯めて、初めてのギターを買いました。
そのギター落として壊れてしまって、じゃあ直さないと、と思って、
本なし、先生なし、自分だけで考えて修理しました。
子供の頃から手作業上手なタイプです。
それも修理しました。
そのときは、シアトルのボーイングで働いてました。
でもあまり好きじゃなかったので、
毎日時計をみて、4時になるのを楽しみしていました。
ギターを修理している時は、一回もそういうことはありません。
楽器修理をしている時、気がつきました。これがやりたい!
それで、楽器の方に集中しました。
数年間は修理をやってて、そのあと楽器作りが始まりました。
▶ウクレレはいつから?
ワシントン州に住んでたときに、1976〜77年頃、
テナー1本とバリトン1本だけ作りました。
70年代のトータルは12本も作ってなかったと思います。
80年代は1本も作ってなかった。
たぶん95年頃にテナーウクレレを欲しい人がいたので1本作りました。
そのウクレレはクラシックギターと同じやり方でボイシングしました。
まあ、同じやり方じゃないかも・・・。同じ耳で。
そのウクレレの音がすごく気に入ったので、自分のも作ろうと。
▶ウクレレ作るときの考え方は?
そんなにユニークな作り方じゃないと思います。
ユニークな作り方もあるかもしれませんけど、
基本的に素材をちゃんと選ぶ、それだけでもアートみたいなこと。
それから選んだ素材で一番軽い、一番強い楽器を作る。
強いのは必要、硬いのも必要、でも軽いのも必要です。
一番いい楽器は軽くて、硬い木で 作られています。
始まる前、板を見るのと、触るだけでも色んなことが分かります。
タップして、触って。
例えば、すごく綺麗なコアが見つかったらタップして、
全然鳴らないときには、ちょっと削って、またタップして、
まだ鳴らなかったら捨てます。
一回、すごく素敵なコアがありました。
今まで一番綺麗かったと思います。
ダークチョコレートみたいな色で素晴らしいフィギュアもあって、
使うのをすごく楽しみ してました。
でも、カットしたときに、自分の耳が信じられなかった。
「え?昨日飲み過ぎた かな?」全く鳴らなかったです。
ペグヘッドプレートになりました。
美しすぎて、捨てられなかった。
トーンウッドとして使うのはダメでした。
▶ビルディングスタイル?
たまにバッチで作るけど、
完全にカスタムの場合は別々で作るときもあります。
例えばお客さんがブリッジの幅がいつもより違うサイズが欲しい、
ボディーが深さ、幅の広さ・・・あっ、それはギターのとき。
ウクレレのサイズは厳しいです。
テナーは基本的に 9インチですけど、よくあるのは、ビルダーが、
「9インチがいい音してるから9.5インチはもっといいですよね?」
と思っても、そんなことはないです。
弦長でボディーのサイズを決めます。
例えば、バイオリンの音をベーススピーカーで出すのと同じ。
できないです。
バイオリンの音を スピーカーで出すにはツィーターが必要です。
ハイがちゃんと出ますから。
逆にベースをだす場合、ツィーターでは不可能で、
大きなベーススピーカーが必要。
比べるのは変ですけど、大きなウクレレはバイオリンの音を、
ベーススピーカー出すの同じ。
こちらの4本はバッチで作っています。同じ日に始まりました。
全部が注文品、ではないです。
たまに木の部屋に入って、何が作りたいを考えて、
ブラジリアンローズ&イングルマンスプルースを作りたい!
じゃあ、作ろう!そんな感じで始まることがよく あります。
最初の作業はRoss(スタッフ)にまかしてるけどね。
サンディング、サイドを曲げる、とか。
それ終わったら、ぼくの仕事が始まる。
彼は20歳からここで働いて、そろそろ15年間になります。
彼は今、僕がバックをつける前、何を聞いてるか、何を探してるか、
を勉強しています。
そうそう、他のビルダーの作り方で分からないことがあります。
サイドを曲げて、バックをつけて、トップを付ける人がいます。
トップだけをそのままタップしたら、いいポイントは分かるけど、
トップをサイドにつければ、そのポイントは変わっていきます。
だから、トップとサイドを付けてから、中を削って、
ボイシングの作業を完成します。
バックはそのあとつけます。
この方法はぼくのやり方かも知れないですね。
教えてもらってない、本でも 読んだこともないです。
セミナーのときよく言っていますけど。
ボイシングのとき、トップとサイドがついている状態、
バックをつけていない状態でトップをチューニングします。
トップはサウンドボードだからね。
▶今自分のウクレレ作ったら?
テナーは一番好き、バリトーンはOK、コンサートもOK、
ソプラノはあんまりかな。
柔らかいトップのウクレレが好きなので、
マダガスカルローズウッドサイド&バック、
トップはシーダーかレッドウッド。センターホールです。
さっきの話、ボーカルの後ろで使うのウクレレでしたら、
そのスペックでばっちりと思いますよ。
コアもいいけど、ブライトな音しています。
ボーカリストのタイプにもよりますね。
でも、自分が好きな木だったら、柔らかい方になります。
トップはシーダー、レッドウッド、スプルース。
▶ウクレレ注文するとしたら誰に?
答えたくない。(笑)
アーチトップギターやったら、Mark Lacey。
そんなに有名じゃないかもしれませんが、
3〜4本は弾いたことあります。すごいですよ。
もう亡くなったけど、Favillaのウクレレが欲しいですね。
Favillaオールマホガニーウクレレ・・・Oh my god.
昔いのマーティンもいいけどね。
古いGibson, Gretchも… 。
でも、Favilla、前ストレージに置いてたけど、すごく暖かい音です。
多分なくなったと思いますけどー。
Ukulele Gallery: Grimes Guitars
直訳ではございません。頑張って訳してはいますが、
完全に合っているかどうかは分かりませんので、ご了承ください。
意味が間違っている場合は、ご指摘いただければ助かります!
basis records